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2日目から30分遅れて6時30分に外へ出た。久しぶりに歩いたせいか、きのうから足の裏の痛みがひどい。皮膚が剥がれているようである。それでも帰り着いたのは9時30分だった。約3時間のペースは、その後も変わらない。
帰り着いた時はへとへとになり横になるのも苦痛だった。よくみると足の裏が大きく水ぶくれしていた。一部は破れて水が出ている。何枚も皮が剥がれて血が出ていた。えっ!足の裏はこんなに弱い皮膚だったの?と驚いたが、ふだん歩いていなかったということは恐ろしい退化を進行させていたのだ。残りのブヨブヨもハサミを使って皮を切り水を出した。妻に薬をつけてもらい包帯をまいてもらった。この状態が10日続いた。
妻は、私が歩くことをやめるのではないか、とみていた。私は「すべては体重が重いからだ。軽くなれば足に重さがかからなくなる」と強い意志をみせた。足の裏は熱を持ったし、足首、ひざ、股まで痛くなって潜伏していた病気がいっせいに顔を出していると思った。腰まで痛くなってきた。幸いこの足裏は10日間ほどでほぼ治った。毎日歩いてである。自分でもよく乗り越えたと思う。その後2か月をすぎた頃は皮が厚くなってきたのである。
体重オーバーだ、肥満だというが、それは満足な日常生活がおくれないということである。たとえば体重が重すぎると畳に正座したり、すわることもできない。出っ腹だと自分で靴の紐が結べない。トイレでペーパーを使う時に苦労する。下痢になりやすい。走れない。動作がにぶい。階段の上り下りがスイスイできない。他人が見ると生意気にみえる。スタイルも悪くなる…メタボリック・シンドロームになると短命率が高い等々である。
ところで歩きはじめて平行する戦いは食べることであった。早朝、ほとんどの会社や店は閉まっている。それでも駅周辺には、ハンバーグ店、うどん屋、牛丼屋、コンビニが開店している。駅から遠いところでもパン屋がある。とくにパンの匂いはたまらない。
朝、住まいを出る時は飲まず食わずである。ただしアメ玉を3〜5個携帯する。たとえコーヒー1杯とパン一切れでも、あわてて飲みたくない。医師にいわせると歩行は食後30分すぎてからという。せっかく早朝に起きたのに、軽食とはいえ飲食して30分ものんびりするのは無駄である。ところが歩いて1時間すぎると次第に空腹感を覚える。目は飲食店へ向く。それでもいったん食べると満腹になる。すぐ歩くと心臓と胃に負担がかかる。第一、空腹に食べるとカロリーは100%身につく。減量中にうかつな外食をするとリバウンドどころではない。肥るために歩くようなものである。
それにしても「食べてはいけない」といわれると食べたくなるものだ。妻の知らないところでメロンパン一つくらいなら…と誘惑にかられる。その時「思い出せ」と自分にいいきかせることにする。足の裏のことを。である。1キロ減らすために、どんなに痛い思いをしたか。どんなにつらい思いをしたか。何のために歩いているのか…。と
続く |