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早朝から開いている店は少ない。24時間営業のコンビニエンスストアも、私が最もよく歩くAコースでは途中に1軒だけである。ところが、もう一つ24時間営業の店がある。100円ショップだ。
100円ショップといえば午前10時から午後8時くらいまでが多い。営業時間は店によってまちまちである。系列によって異なるが、その店だけが24時間なのは、オーナーといわれる店主の経営方針なのだろう。地元の農協とかかわりが深いらしく生鮮野菜が多く積んである。
一般的に100円ショップ(この場合、じつは99円ショップ)は、駅周辺で野菜などは扱わない。主に事務用品や生活用品雑貨である。私など、ベルトが安すぎるので5本も買ってしまったが、一年すぎてもまだ売っているので、あわてた自分を恥じたものである。ボールペン、メモ帳、靴下、傘、レインコート、ファイル、ケース、炊事用手袋などを買った。
店によっては、数種類の化粧品まである。「これで充分だ」と思うような商品は多い。早朝コースの店で私がとくに関心を持ったのは、キャベツやダイコン、キュウリが値上がりした時である。1個100円以下で売られていたキャベツや大根が300円近くに跳ね上がったことがある。キュウリ1本が200円超えたことがある。そういう中で100円ショップの一部ではキャベツやダイコンの半切、キュウリ小ぶり2〜3本を店頭に並べていた。とくにキュウリは明らかに安売りを貫いていた。生鮮野菜について、これでまったく関心がなかった私だが100円ショップが従来の安売り店スタイルと違った新しいジャンルの、定着する100円ショップを確立しようとしていることに気付いた。
100円ショップは一時的な現象ではない。現実に早朝コースのショップでは、商品の種類が大手コンビニを越える量を見せている。うっかり買うと妻に叱られそうなので、立ち寄らないようにしているが、時折ついふらふらと入ってしまう。まず駄菓子は多い。調味料、即席食品のほかに思わぬ新製品があるからだ。鍋や包丁、魚焼網まである。
ある日。大きなさつま芋、農協の新種野菜、中国産のやわらかいゴボウ各100円を買った。支払う時「見えないように包んでいただけますか?」と頼むと、レジの男性が「はずかしいですか」という質問する。「そうです。ウォーキングなので、これから帰り着くまで1時間半かかります。繁華街も通るし、やはりね」と答えた。むき出しでなければ持ち歩くのに抵抗はない。大昔の買出しを思い浮かべながら帰宅した。
妻は「芋は安い。野菜もめずらしいけれど調理法がわからない。ゴボウは最近はどこにでも安く売っている」と30点の評価。それでも、芋と野菜は「おいしい」とほめられた。
続く |