中高年・シニアの徒然なるままに思うこと

文字サイズの変更
 
 

朝に歩けば(16) ああメタボリック・シンドローム
By  ブルートントン


アンパン じつは、体重が72キロで止まった。もう3か月以上になる。増えもしなければ減りもしない。テレビでは相変わらず「メタボリックシンドロームは怖いですよ」と宣伝している。が、この厚生労働省発表を国民はあまり深刻に考えていない。それと同じ。減量して68キロの標準にしなければと決心したにもかかわらず、72キロでストップしたままというのは、それなりの理由がある。

まず「急激にやせたら病気になるよ。体力が落ちないように、ゆっくり減量しなければ駄目よ」という妻の助言に甘えている。私は、もともと食欲旺盛な男である。それで体重は84キロまでに太っていた。それが約半年で12キロ減量したのだから、一応の成果を挙げたと思う。毎朝歩いて減量したおかげで糖尿病を改善している。医師にもほめられた。看護士も驚いていた。ところが、この状態はいつ崩れるかわからない。それは私が食欲を完全に制することができないからである。

「今日は食べすぎたかな」という日の翌朝は、特に距離を伸ばした。3時間13キロを14キロで歩いた。疲れるように歩かないと肥るという思いがある。そのささいな努力のせいか、リバンウンドは何とか避けられた。ただし油断をすると、1キロ、2キロ、3キロはあっという間にふえる。

じつは、いまの私は、その危うい線上をヨロヨロしながら歩いているのである。丸い顔が面長になり頬がこけてきた。肩の骨が飛び出て見える。それなのに腹の周りは、いまでも94センチのままである。突き出た腹は引っ込んだと思うが、引っ込んではいない。目立たない程度に、まだ出ている。前と違うのは、腹の皮が固く張っているのではなく、やわらかく、だぶだぶに、二段腹のようになったことである。これを手でつかむ。

「全部ラードだ」と妻にいう。「おそろしい」という答えが返ってくる。しかし「ある程度の栄養はとっておかないと、倒れたら馬鹿みたいよ」といわれると「そうだな」と応えてしまう。何だかんだと理由をつけて、私の食欲はまだ衰えない。もちろん、こころがけは忘れていない。

カロリーの高いものはできるだけ避けている。といっても、どの食品がどれだけの量で何カロリーかはわからない。書店へ行けばカロリーのわかる本が売ってある。しかし、その本を見ながら計算するという毎日の生活は無理である。結局おおざっぱに考えるしかない。肉は3か月に一度少々にしている。夏の、うなぎは一度だけ。それも中国産の一番安いやつである。魚にもカロリーの高い低いがある。野菜、果物、ご飯もそうである。食べ物については、別にあらためて書きたいことがたくさんあるので次の機会にゆずりたい。が。

私が、こっそり白状しておきたいのは、間食派だということだ。糖尿病が治ったといわれた日、自宅へ帰るなり私はアンパンを2個たいらげた。そのあと、菓子鉢の中にある煎り大豆を食べ続けた。この日は1袋ぶん食べたと思う。さらに、自宅にはいつも蒸した、さつま芋がある。すき腹になった時のおやつ用である。医師には「よく間食をするのですが、そのぶん歩いています」とさりげなく話してある。医師は私に合わせて、こう助言する。

「食べては歩くのですね。これからは、すき腹に慣れるようにしましょうか」「はい」と答えた。しかし胸の中では。せめて冬の間だけは大目に見てください。と声にならない叫び声をあげていた。

続く






TOP徒然なるままに思うこと一覧