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NHKの功罪3
「一体、NHKはどうなっているんだ!」とつめよるKT議員に坂本会長は、のらりくらりと弁解した。NHKは当時から、くだらない問題でゆれていた。
NHKサービスセンター理事長の長沢泰治氏はNHK専務理事の時、日放労の上田哲委員長と親密になり、上田哲代議士後援会の青山会代表世話人になっていた。やはり同後援会の世話人である石井智氏は渋谷スタジオの取締役であると同時に東新紙業の監査役でもある。
この東新紙業はNHKの外郭団体に用紙を納入する会社であった。選挙資金や外郭団体の動きについて、NHK経営委員会が調査に乗り出す話もあったが、いつの間にか不発に終わる。面白いのは社会党のAM議員が与党のようにNHKを擁護したことだ。こんな調子である。
「NHKのみなさんのご労苦に心から敬意を表したい。(中略)小さい子供の中にはイジメラレッ子が必ずいて、はじめからイジメラレる体質を持っているが、NHKも、マスコミの中のイジメられっ子的性格があるのではないか(以下略)」
次いで登場した吉武信NHK経営委員長は驚くべき発言をしている。「いじめられっ子とは誠に適切な言葉で表現していただいた。(中略)ほかの新聞社や民放などで、同じようなことはないかといえば、あるように聞く場合もじつはある」
答弁者である箕輪登郵政大臣のほうが、むしろ正常であった。「いろいろ、まあ、いじめられっ子という表現もあるが、やはり何かがあるのかも知れない。ほかの民放からみて、大きいものには、やっぱり何か抵抗があるのだろうか。何が原因でいじめられっ子になっているか、もう少し研究してみたい」
このやりとりはテレビ放映されることはなかった。議事録からの引用だ。つまりNHKは経営体質の改善をマジメに行なうとする姿勢が、まるでなかったのである。むしろ、ますます傲慢になるばかりであった。
(続く)
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