
|
関西テレビの教訓2
インチキ番組は1月7日放送だけではないことがあらためて問われるようになった。社内調査と称して新たな問題点を自ら発表することになった。2005年10月16日「有酸素運動の新理論」では米国研究者の理論とは異なる捏造内容を放送した。2006年2月19日「衝撃!味噌汁でヤセる?!」では米国研究者がいわないことを捏造放送した。2006年10月22日「あなたのダイエットフルーツはどっち?みかんorリンゴ」は被験者の結果を捏造して放送した。というものである。
驚くというよりあきれてものがいえない。しかし、もっと驚いたのは他局を含むマスコミの反応であった。まるで鬼の首を取ったかのように各マスコミは関西テレビに対して集中砲火を浴びせた。とりわけ週刊朝日をはじめとする週刊誌はその存在感を示した。ただし攻撃は龍頭蛇尾に終わるのである。
関西テレビは総務省近畿総合通信局に対し、各メディアに疑われた8件の調査結果について回答した。以下はすべて「発掘!あるある大事典」番組である。詳しい説明は省略した。
@1998年10月25日放送「快眠」=違反なし。A2002年3月11日放送「あずき」=違反なし。B2004年10月31日放送「顔やせ」=違反なし。C2005年6月19日放送「コレステロール」=違反なし。D2006年1月15日放送「ダイエット企画」=違反なし。E2006年2月19日放送「味噌汁」=不充分な点があった。F2006年3月26日放送「ワサビ」=違反なし。G2006年7月30日放送「納豆で若返り」=違反なし。
以上がすべて事実であれば、疑わしいというだけげ、ほとんど「違反なし」のシロではないか。1月7日放送の「食べてやせる」では、全国的に納豆が売り切れてしまい品不足になるという異常事態を生んだが、その後の消費者の反動がむしろ不安である。納豆そのものは健康的な成分があるのは事実だからである。そういえば他局の健康料理番組でも関西テレビの「あるある」と同じような内容は結構あったのではないかと思う。
最近「血液サラサラになる」食品や料理の話は多い。ところが「血液がサラサラになるなどというのは考えられない」という医師もいる。この「サラサラ」という表現については、NHKの「ためしてガッテン」番組が「いいはじめ」と自慢していたことがあるけれど、大丈夫なのだろうか。
さらにつけ加えると、民放テレビでは深夜や早朝に、かなりの時間帯で健康器具のコマーシャルを流している。高齢者には転んで危ないなと思われる商品がある。テレビ局は「コマーシャルの内容には責任持ちません」というのだろうか。一度聞いてみたいものである。
(続く)
|