中高年・シニア世代の「問い」
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【投稿連載】

問い質す!憤懣やる方ない、この怒り。
 
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(2)笑えないぞ!<その2>

by イジワル・ジイサン
笑うイメージ
 2005年3月17日のテレビを見ていたら「笑うことでガンも治る」というスポーツ紙の記事を紹介していた。笑うだけで、すべての病気が治るわけはないだろうが、かつて某医師から「成人病の多くはストレスからくるんですよ」といわれ、いろんな書物をみても、そのように書かれてあった。この話は、くわしく解説したいと思うが、私は専門医師ではないから遠慮しておこう。ただ神経性胃炎になった時、医師から「あまり、いらいらせず、ゆったりとしてください」といわれ「そんなことを、いわれても、お金のことや人間関係で、むずかしいんですよ」と答えたことがある。医師は「自分のことだから勝手にどうぞ」という表情をしていた。

 さてストレス解消に役立つという「笑い」だが、同じ17日、林家こぶ平さんが、正蔵を襲名するというニュースを何度も見た。おめでたい話だ。歌舞伎役者のように浅草で、お練りまでした。しかしイジワルなことをいえば、ああ、やはり落語界は古典にこだわるのだと痛感した。古典は日本の伝統文化だから大切にしなければいけないが、あまり古典コテンといっている限り落語界の明日はない。歌舞伎でさえ伝統芸を重んじながら宙吊りや新しいアイデアでアメリカ公演も成功させた。

 私も落語は大好きで何人かの落語家に取材したことがある。その時さりげなく故・林家三平や故・柳亭痴楽の、はみだし落語が懐かしいと質問するのだが「コテン」へのこだわりが思ったより強いのに驚き、それなら相撲と同じく頭をチョンマゲにしたらと思った。
 テレビ「笑点」は江戸時代における長屋の大家、熊さん、八さん、馬鹿、若旦那などの役柄が決まった上で、現代的に、それぞれの役を演じているから面白味が加わっている。つまり落語の基本を生かして、現代のニュースや上司や部下の馬鹿げた会話、社長のこごと、悪口、建前と本音をぶつけ合うのもよいのではないか。そこへ物知りが意見をしてオチがつけば、立派に落語の基本が成り立つ。キセルやソバの芸をパソコンで四苦八苦する姿に置き換えることもできる。いつまでも江戸時代の話ばかりだと、次第にピンとこなくなる。
 東京都内の演芸場が大入りするためには、若いカップルがギャーギャー笑い転げる笑いをほしい。「これが本当の落語だ」なんていっていたら本当の落語者になってしまう。
こぶ平さんが正蔵になって、まじめな顔でコテンばかりやっていたら、初代の正蔵さんが「おい、いまは江戸時代かい」というだろう。江戸時代だから新鮮で名人といわれたのだ。
化石を継承している。テレビCMや人脈のすごさも、みんな故・林家三平師匠の遺産である。こぶ平さんが故・林家三平師匠(実父)の名を世襲しなかったのは、ある意味で間違っているし、ある意味では正しかったといえる。

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