中高年・シニア世代の「問い」
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【投稿連載】

問い質す!憤懣やる方ない、この怒り。

 
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(2)笑えないぞ!その15『シニアで愛して@』

by イジワル・ジイサン
中高年シニア恋愛イメージ

2006年3月で70歳になる。正直なところ自分ではピンとこない。体の動きは鈍くなったが、頭の回転は若者にまだ負けないと思っている。この感覚がいつまで続くかはわからない。だが世間から見ると立派な年寄りである。「冗談じゃない」と抵抗がする。まだ意地や情熱や誇りはある。ここだけの話だが色気もある。映画007も大好きだ。女優ではアンジェリーナ・ジョリーやジョデイ・フォスターのフアンである。

映画館といえば、シニアは60歳から千円で入場できる。ところが私は受付嬢を意識して65歳まで1800円払っていた。65歳で現役を引退すると、もう見栄も外聞もなく自動車運転免許証を提示。「シニア」といえるようになった。「何か証明できるものはありますか」と問われると非常にうれしかった。「私はまだ若く見える」と自慢できた。

長年間走り続けた体や頭は簡単に切り替えることが出来ない。電車に乗ってもシルバーシートには抵抗がある。意識すると暗くなる。暗い話は健康に悪い。だから深く考えない。これが楽天的なB型のよいところである。年寄り扱いは社会の損失だ。などと考える。粗大ゴミもリサイクルできる。分別すれば人の役に立つものがある。人間も使えるうちは使ったほうがよい。シニアにもパワーはある。そう考えた時、高齢者にもキラキラと萌える世界があることを思い起こした。

それは若者と変わりない「愛は健康の良薬であり毒」の世界であった。高齢者向け出版物の続出や「高齢者の性」論は、昭和50年頃が最初の最盛期だ。昭和57年(1982年)私は「高齢者の性」をライフワークとして取材していた。東京都某市に高齢者専門の結婚相談所があった。これは市民だけでなく全国の高齢者の相談も受けるという進歩的な市長の福祉感覚が際立っていた。当初は独居老人をなくす狙いがあったようだが、正式に再婚すると相続問題でトラブルが多く、できるだけ恋愛同居を推し進めていた。財産分与さえしなければ「勝手にどうぞ」という息子や娘が多い。介護からの回避に役立つからであった。

登録した60代から70代の女性達に希望の相手を聞くと自分のことは棚に上げて「背が高く高学歴、高収入または資産家」が圧倒的に多かった。また、車椅子の女性が階下の男性に惚れ込んで一人、2階から這ってたどりつき、ついには立って歩けるようになったという実話もあった。この二人のことは評判になり結婚することになったはずである。それにしても70代のオバサンまで「背が高く高学歴高収入で資産家」と希望していることに私は軽い目まいをおこした。

ところが男性もしたたかである。毎年相手を変えて国内や海外へ同伴旅行する。その旅がとても楽しかったと職員にお礼状を書いて出す。恋愛を楽しむだけである。その内容をすべて見せてもらったが写真もコピーも駄目という約束なので説得力のある記事にはならなかった。残念ながら、この高齢者恋愛相談所はその後、廃止された。それはシニア族の恋愛の場が拡散したことを意味していた。

(続く)




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