舞台制作日記

〜苺のささやき〜
2006年5月12日(金)

宣伝美術

皆さんも一度くらいは何処かで、お芝居のチラシやポスターを目にされた事があるのでは?
チラシやポスターのデザインの事を、宣伝美術と呼びます。
今、5月下旬入稿を目指して二演目この作業に入っています。
もちろん本職のデザイナーさんはいらっしゃいますが、プロデューサーサイドがはっきりとしたイメージを持っていないと、なかなか進まない作業です。場合によっては演出家も意見を言ってきます。そうなると結構大変です。
やれ、全体の色が。やれ、写真の位置が。やれ、名前の大きさが・・・。

商業演劇(業界では*座長芝居の事)の時などは、マネージャーさんが定規で写真の大きさを測ったり、名前の位置やポジションで大揉めする事があります。
つまり、真ん中の座長の写真の大きさが[2]だとすると、周りを囲む役者の写真の大きさがステータスになるので、[1.5]とか[1.2]とかある訳です。
一度、私の企画する作品でも、結局は名前の位置が原因でスチール撮影までして、降板した役者がいます。
裁判を起こして勝ちましたけど後味は悪いです。
それ以来、ある程度決まるまで、たとえラフ案でも役者サイドには絶対見せない事にしています。
顔の大きさや、名前の位置などは回りの有識者に何度も聞いて確かめてから、文字校正として初めて役者の事務所に送ります。それでも事務所内での先輩後輩で名前や写真の位置を変えて欲しいとチェックが入ります。
なかなか大変な作業です。
 
演目によってデザイナーさんを雇うお金が無い時や、デザイナーさんのラフ案とどうしてもイメージが合ない無い時などは、自分でデザインする事があります。後者の時はもう切羽詰っている事が多く、チケットの前売が始まるのに、まだチラシが無い!という状況が殆どです。
そんな時、・・・最近では、昨年の10月公演・一昨年の4月公演がそういう状態で、一昨年の時はデザインの事で頭がいっぱいになり、近くの公園に出ている露店の似顔絵書きの方に泣きついた事があります。
結果、良い物が出来ました。
それ以来、デザインに詰まったら、足は自然と公園へ向っています。

*座長芝居とは、主役の座長さんに合わせた台本で作られている舞台です。


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