舞台制作日記

〜苺のささやき〜
2006年2月2日(木)

テーマパーク

その日は、朝から冷たい雨が東京の街を濡らしていた。「じゃ行って来るから」と短い言葉を残し、A子はお気に入りの3ウェイバックひとつだけを持ち、一ヶ月の長期出張に旅立って行った。

ちょっと小説風な書出しをしてみました。
私は今、三重県志摩市に来ています。これから1ヶ月[志摩スペイン村2006年度立上げ]の為、この[自然だけはいっぱいある街]で暮らします。

 
という訳で、舞台制作日記もここから発信して行こうと思うのですが、この志摩スペイン村での私の仕事は、いつもの制作ではなく、その対極(?)にある演出側になります。

その昔、私がまだ海の物とも山の物ともつかない、[徒の舞台の仕事をしながら生活をしている人]だった時、ある人から「プロデューサーになるんだったら、舞台の仕事を一通り何でもやってからなった方が良いよ。」と言われ。
「成程。」と依頼がくるまま、舞台に立ったり、衣裳を縫ったり、TVで声優をやったりしていた中に、子役タレントの先生、というのがありました。
その流れで、東京多摩市にある[サンリオピューロランド]で従業員(テーマパークではCASTと呼ぶ)の人達にも演技を教える事となり、簡単な戯曲を作ってパーク内で行うお芝居の演出もやらせて頂いておりました。

今は、演出側(演技指導)にまわっての仕事はここだけですが、東京での自分の本業にとても役立っています。
なにより、[人にものを教える]というのは、その人となりをよく観察し理解し、[その人にあった上達方法を見つけ出す]という作業なので、自分の中の五感だけでなく、第六感をもフル活用出来るからです。

それに、生まれて此の方まだ一度も劇場にお芝居を見に行った事の無い人でも、テーマパークなら足を運んでいるかもしれない、そんな人達が、たとえばここで見たSHOW(僅か20分くらいのお芝居ですが)に触発されて、もっと長いお芝居を観てみたいと思うかもしれない・・・。
そうなるとテーマパークの中のどんな小さな演目だって、舞台観客を増やす要素になる訳で、延いては日本演劇界の為。さぁ明日から頑張るぞ〜!

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