寂しいのが大嫌いな母です。
朝、目覚めると同時に私に向かって「私が死ぬ時は、おいでおいでをしてあげるから、一緒に付いて来てね。」と申しました。たぶん何か夢でも見ていたのでしょう。
そして、豪華版のおいしいお弁当を2個作って欲しいと、せがみます。「どうして?」と理由を聞くと、お弁当を持ってお友達のところへ行きたいようです。3〜4日前に、昔近所に住んでいた大変仲の良かった方から電話があり、母がなにやら長い間話をしていました。
その方は母より年下で90歳です。一人っ子のため、母とは姉妹のように仲が良く、また女学校も一緒でした。電話では、女学校時代を懐かしむ話に花が咲き、明るい声が聞こえてきました。
そのお友達がこの4月から老人ホームに入ったようです。我が家から電車で1時間半、駅からタクシーで20分位の所にあるようです。そこへ面会に行きたいと言うのです。
小高い丘の上にスケールの大きいホームが建ち、空気もおいしく感じられるそうです。お友達も母と一緒だと心強いから、部屋もまだ空きがあるので一緒に住もうと勧めてくれます。
3月まで、ずっと一人暮らしをしていた方なので、しっかりしておられます。長男を2月に亡くし、次男も先行きのない身体のようです。生活習慣病が問題になっている昨今、60歳前後の身体をむしばみ、高齢の母親を残して、先に行ってしまうのは、さぞかし無念であったでしょう。
私も同じような立場に、なるかもしれません。でも老いた母を置いて・・・なんてことは考えられません。私が常に心掛けている事は、何があろうとも、一生懸命に生きたいということ、そして必ず出来ると自分を信じることです。
生きるという幸せを、しっかり歩んでいるお友達の所へ、是非とも母を連れて行きたいと思う今日この頃です。二人が会った時の場面を想像しています。
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