新聞テレビでは大勢の方々が旅行や行楽に出かけるようで賑わっています。数年前までは母と私は「ゴールデンウィークはお互いに干渉しっこなしね」と言いながら別々に楽しんでいました。
ディケアサービスから先日連絡があり、ゴールデンウィーク期間は入所の方が何人か帰宅するのでベッドの空きがあるのでショートスティの打診でした。どうしようか迷っていましたが3泊4日の予定でお願いすることにしました。
今までにショートスティは3回くらいの経験があります。母が居ない間は少しはのんびりできるので私はつかの間の安楽が得られます。心身ともに休養することにより、母に対してリフレッシュした態度で接することができれば母も喜ぶだろうなと考えたからです。
先日、母から「お姉ちゃんは最近ケンがあるね」と言われ、ハッとしました。私自身も感じていたのです。朝、鏡に映った自分の顔を見ると、隠れたくなるほどに最悪です。母から心の中を見透かされた感じでした。
5月2日から5月5日までの予定でした。2日に入所し、一息をついていた翌日3日の朝9時半ごろ、スタッフの方より電話です。前日より血尿があり、今朝は血の塊が出たのでドクターとも話し合った結果、病院に連れて行くことになった、ドクターの診断によれば危険性を伴う、との事。
母が居なくて、久々にのんびりと一人でテレビを観ながら朝食を摂っていたのが一変。すぐに掛かりつけの病院に連絡をしました。ゴールデンウィークにも拘わらず、運よく消化器外科部長がおられるとのこと。取る物も取り敢えず、母を病院に連れて行きました。
「今年の二月くらいから出血があり、内科の医者から外科を紹介され、原因が痔だか何だか分からないまま、痔の薬で様子を見ていた」と担当医師に説明しました。
先生はカルテをじっくりご覧になり、レントゲンを撮り、次に尿道の検査にかかりました。母は検査を嫌がりましたが、三人の看護婦さんに助けられて無事に検査終了。先生の診断は危険な状態ではないとの事でした。「今日は抗生物質の薬を出しておきますが、休み明けに泌尿科で検査をし、その結果で腸の検査を最低限しましょう」と言われました。腸の検査は高齢者には特にリスクが伴い、また、検査結果が出ても手術はできないとのこと。その言葉が現実としてぐさりと私の胸に突き刺さりました。
母も朝からバタバタしていたので一安心したらしくお腹が空いた様子です。「近くのホテルのレストランでお昼を食べようか?」と聞くと大変喜び「今日は学校を休んで良かった」と言います。オムライスを2/3くらいを平らげ、バニラアイスクリームを美味しそうに無邪気な顔をして食べています。
私が「美味しい?」と聞くと、両手をほっぺにあて、口の中の物が落ちないような仕草をします。そんな子供のみたい母を見ていると、反省の念が湧いてきます。知らず知らず「老人虐待」的な態度で母に接していたのかも知れません。
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