「出演者の横顔」〜Part 3〜
6月の東京は紫陽花の季節。衣替えを済ませた中・高校生の制服の白いシャツが、深みを増した木々の緑に映える季節となりました。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
手紙のような書き出しで始めてしまった今回のつぶやきですが、季節は間違いなく夏に向かっております。
さて「出演者の横顔」と題して、これまでに舞台「好色一代女」に出演される役者さんの横顔を2回に分けてご紹介して参りましたが、考えてみましたらこれまでに取り上げた方達は男性ばかりじゃございませんか!?「好色一代女」という女性の一代記を描いた物語である以上、女性を紹介しないわけにも参りません。それに、もしこのままで終わってしまったら、小生のつぶやきをお読み下さっている男性諸氏からどんなお叱りを受けるやも知れません・・・。てなわけで、今回お届けするパート3は女優さんの巻と致しましょう。
演出の山田和也氏を中心とした演出プランの確認や、島健さんを交えた音楽の打ち合わせなど、深夜にまで及ぶ会議がこれまでに何度か持たれ、舞台「好色一代女」はいよいよ具体的進展を見せて参りました。こうした中、第2稿まで上がった齋藤雅文氏による脚本を改めて繰ってみますと、主役の佐久間良子さんや市川亀次郎さんらとともに、幕開きからエンディングまで殆ど出ずっぱりの大きな役があります。これこそ佐久間さん演じるところの妖艶なる老尼と共に暮らす謎の美少女、この人であります。
舞台で演じるのは宮本裕子(みやもとゆうこ)。今回は彼女の横顔をお伝え致しましょう。
彼女のメジャーデビューはミュージカル「ピーターパン」。今でも夏休みの時期になると必ず上演されるあの舞台でございます。ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。この作品で一躍脚光を浴びた彼女はその後も舞台を中心に活躍を続けていらっしゃいますが、当カンパニー製作による作品「夏の夜の夢」(演出/蜷川幸雄)や、「鹿鳴館」、「パパに乾杯」(演出/山田和也)にもご出演頂き、それぞれの舞台ではその存在感を充分に発揮して下さいました。年齢不詳、加えて性別すらはっきりしないという難しい今回の役も、芝居が出来て(上手で)しかも小柄で愛くるしい彼女にとっては正に腕の見せ所満載の舞台といったところではないでしょうか。お手並み拝見と参りましょう。
まあ普通の紹介ならばこのくらいでよいのでしょうが・・・これで終わったら、なにも小生が改めて説明するまでもないことでございます。普通じゃない(?)“Bunnのつぶやき”としては、つぶやきならではの横顔もご紹介しなければならないでしょう・・・。
しかし、ここで一つ大きな問題が出てくるのであります。宮本さん・・・いや、ゆう子ちゃん(ここでは敢えていつものように呼ばせて頂きましょう)の横顔を語るとなれば、小生にとってはある苦い思い出を話さなければならないのでございます。あぁ、あの過去の辛い一頁。記憶の底に今も眠るあの出来事・・・。もしあのつまずきを小生の過去から永遠に拭い去ることが出来るなら、小生の未来はもう少し明るいものになるに違いないのに・・・。さて、もったいぶった前置きはこの位にして、どんどん前に進みましょう。
私が初めて彼女とお仕事をご一緒したのは6年前、上記の「パパに乾杯」(原題/Relatively Speaking)というお芝居でございました。英国のシチュエーション・コメディの分野では第一人者であるアラン・エイクボーンの傑作、出演者がわずか4人のお洒落なコメディでした。ゆう子ちゃんの他は佐藤オリエ・安原義人・大沢健という顔ぶれで、小劇場向けの芝居であるだけにカンパニー(その舞台作品に関わるallキャスト&スタッフ)も小さく、稽古場のムードは常にほっかほか。笑いの絶えない家族の夕飯時のような現場でありました。ところが・・・ここであの事件が勃発したのです。
穏やかな水面に小生が無意識のうちに投じた一石・・・。波紋は広がり、やがて風が生じ、いつしか嵐が吹き荒れたのでございます。あぁ、あの一石が無ければ、穏やかで和やかな時間は永遠に続いていたかもしれないのに・・・。“口は災いの元”これなのでございます。・・・次号につづく
追記:小生のつぶやきはどうしていつも前置きが長くなってしまうのでしょう。遅遅として進まず・・・反省しきりでございます。
ところで、本公演「好色一代女」の大阪公演が決定致しました。公演期間は東京公演の千穐楽から4日後の9月27日より29日までの間、梅田芸術劇場にて上演されます。詳細はまた後日ご案内致しましょう。関西以西にお住まいで、「観てみようかしらん」と考えていらした方には、朗報ではないでしょうか!?ではでは
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