「傑作の予感・・・」
今秋9月に上演を予定している舞台「好色一代女」。前回のつぶやきは待ちに待った脚本が出来上がったことをお伝えしました。
今回はその興奮を胸に、この上がったばかりの脚本の内容に触れつつ“良い本・悪い本”について言及してみましょう。
小生が身を置く演劇界で「本」(ほん)と言えば、それは即ち脚本のことを指します。「この本、実に良く書けているね」とか「今回の芝居、演出は面白いんだけど本の方がどうもイマイチだな」とか、「ええ、スケジュールは空いておりますが、まずは本を読ませて頂かないと。お返事はその後と言うことで・・・」などといった会話が日常的になされている訳です。
さてここで、当カンパニーで言うプロデュサーとはその企画(舞台作品)の言いだしっぺであり、且つ作品製作に於ける最高責任者である訳ですが、多岐に亘るプロデューサーの仕事の中で、その半分のウエイト(重要性)を占めているのがキャスティング(役者の選出)であります。欧米では舞台に限らず、TV、映画などは仕事の内容によってスタッフそれぞれの役割分担が細かく分類されており、作品が大きくなればなるほどプロデューサーと名の付く輩も大勢いるのが普通になっています。そしてその中には必ずキャスティングプロデューサーという役がいて、この人の腕(出演交渉術)がその後の作品の出来に大きく影響するわけです。少々遠回りな言い方をしてしまいましたが、実は出演交渉の際に最も重要となるのがこの「本」=脚本なのであります。良い役者になればなるほどこの点は顕著で、スケジュールやギャラの交渉はマネージャー任せ。本人にとって出演の決断をする最大の関心事(要因)は何はともあれ本の内容、まさにこれであります。中には「この役が出来るなら、ギャラは要らない」などと、まるで冗談のようなことをおっしゃる方もいるのですから・・・。(勿論ノーギャラで出演頂くことなどは実際にはありませんが)いずれにしろ、今回の作品は原作はあるものの、実際には舞台脚本としてすっかり書き直されるわけですから、その本の完成を待っていたのは我々スタッフばかりでなく、出演が決まった役者にとっても同じことだったのであります。
さて、第一稿とはいえほぼ完全に近い状態にまで仕上がったこの脚本。小生も既に3度ほど読みましたが、やっぱり良いですワ。ヨイ、ヨイ。超ベリーグッドであります。先日はこの第一稿を踏まえ、プロデューサーと演出家が大まかな演出プランについて意見交換をしたようですが、本の質が高いだけにお互いのアイデアが出るわ、出るわ。小生は残念ながらその場にはおりませんでしたが、そりゃそりゃ大変な盛り上がりだったようです。いずれ皆さまには予告の意味も込めてその演出内容をご紹介して参りましょう。どうぞお楽しみに。
あぁ、“良い本・悪い本”についての話に及ぶ前に大分字数を増やしてしまいました・・・。
これについては改めて次号のつぶやきでお話することに致しましょうか・・・。ではでは
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