ぶたい制作日記 2005年4月14日(木)

「驚くべきプロの技・・・」脚本到着!

今年9月の上演を目指して目下準備中の舞台「好色一代女」。

4月1日付けのつぶやきでほんのサワリをお話しましたが、つい先日、待望の脚本(第一稿)が上がって参りました。今回はこの舞台の進行状況をお伝えしつつ、この物語の内容について触れてみましょう。


まずはこの作品(原作)『好色一代女』は、江戸元禄時代「好色五人女」や「好色一代男」をはじめ多くの優れた浮世草子を残した井原西鶴の代表作の一つでございます。今でいう風俗産業に身を置く一人の好色なる女と、この女と関わったが故に人生を狂わせてしまった多くの男たちの哀しくも滑稽な生きざまが巻1から巻6までで綴られております。現代語訳されているものも探せばあるかも知れませんが、私の手元にあるのは岩波書店から出版されている原作(原文)であります。高校生の頃の授業宜しく、きっと睡魔を催すに違いないと思いきや、読み始めると挿絵・注釈が大いに役立ち、するすると読めてしまうのが意外であります。

とはいえ、これはあくまでも小説。このまま舞台に乗せる訳には参りません。短編からなるこの浮世草子を脚本家/齋藤雅文が舞台脚本としてどう集約し構成するのか、予想も想像も全くつかないまま正式オーダーより待つことかれこれ10ヶ月・・・。プロデューサーはじめ当カンパニーのスタッフそれぞれが、出来たてほやほやのこの脚本に「待ってました!」とばかりに飛びついたのは言うまでもありません。

そ・し・て、その内容は・・・。いやはや、その出来の良さに一堂“絶句”であります。

西鶴が描いた元禄時代の華やかさを背景に原作を踏まえたストーリー展開、主役である好色なる女をはじめ、登場人物一人一人の活き活きとした台詞、そして何と言っても素晴らしいのは全編通して漂う妖しい空気・・・。プロの仕事とはいえ、心の底から「参りました」と言ったところです。

おそらくこれから台詞の微調整がされ、手を加えられつつますます精度の高い脚本になっていくでしょう。

こうして本が上がった今、舞台「好色一代女」はその全貌が少しずつ見えてきました。来月16日にはチケットの前売りも始まります。

皆さまにはこのつぶやきの中で、作品が出来上がっていく過程をこれからも詳しくお伝えして参りましょう。どうぞ宜しく、そしてお楽しみに・・・。では

× 閉じる