「イジワル・ジイサンの投稿に同調」
日々内容を充実していく当サイト “い〜悠々ドットコム”。誠に喜ばしいことではありますが、コーナーの一旦を担わせて頂いている小生としましては、嬉しい反面プレッシャーを感じていることもまた事実であります・・・。週に一度の更新という過酷な(?)条件の中、さて今回は何をつぶやかせて頂きましょうか・・・
小生、本業の傍らこのつぶやきの原稿書きでアップアップし、正直に申せば充実しつつある当サイトの殆どに目を通しておりませんでした(反省)。で、この度改めて読ませて頂いたところ、年金に関する情報以外にもなかなか面白い投稿が掲載されているではありませんか。(今さらといった感じですが)
そんな中、今回のつぶやきでは当サイトの“問う”の中の【投稿連載】問い質す、憤懣やる方ない、この怒り。に掲載されているイジワル・ジンサンからの“笑えないぞ!”というちょいと気になるコラムの内容に触れつつ“現代の笑い”について言及してみたいと思います。
それにしてもこのイジワルおじい様は本当に怒っていらっしゃいますナ。「テレビを見過ぎてバカになった」とは・・・何と過激なことよ。ことに現代の笑いに対するお怒りは殺気だったものさえ感じられます。
さて小生、最近大笑いをしたのはいつのことだったでしょうか。考えてみればにが笑いや照れ笑い、追従笑いや嘲笑など、決して褒められぬ笑いは日々幾度もしているような気がしますが、腹筋が痛くなる程の、腹の底から笑い転げたことはここ最近無いような気がします。生活の潤滑油となるべき微笑すら遠のいている日々・・・。ああ何と寂しいことでしょうか・・・。
ともあれ投稿の中で指摘されていたTVのお笑い番組、あれはイジワル・ジイサン、貴方ばかりではなく小生だって笑えませんよ。理屈を言えばきりが無いのですが、一言で言えば品が無い。品の喪失こそ芸の堕落の源であると思っている小生にとって、笑いはもっともっとスマートなものであって欲しいのです。笑いというのは大変難しいもの。未熟な芸は一歩間違えると悪ふざけになって、それこそ失笑に繋がります。
更に言うなら芸というのは色気や艶を伴うもの。ところが近頃は色気のあるお笑い芸人は本当に少なくなりましたネ。小生、物覚えの付いた頃より江戸古典落語が大好きで、今でも(今は無き)古今亭志ん朝のCD全集を子守唄として聴いているのでございますが、(「文七元結」や「芝浜」などは、もう何千回聴いたことでしょう)ところがこの落語の世界でも今や艶っぽい名人がほとんどいなくなってしまいました。これはつい半年ほど前、上野の鈴本演芸場であった本当のこと。好きな江戸弁を楽しみに出掛けて行った小生でしたが、この日は出てくる落語家、芸人達は悉くつまらなかった・・・。「たまにはこんなハズレの日もあらぁナ」と嘆きつつも小生、いつもの貧乏性が災いしてつい最後までいてしまったのです。(とっとと帰ればよかった)そうしたところが、おおとりを務めた落語家がこれまた最低最悪だったのでございますよ!(嗚呼、あの顔を今思い出しても腹が立つ!)風邪をひいていたのかどうかは知りませんが、声はガラガラ、その耳障りなことと言ったらない。大きな声で怒鳴っている内容は勿論理解出来ない。これがとりを務める真打というのですから情け無いじゃありませんか。おまけにこの不埒者、枕(噺の本題に入る前の導入部分)を15分も続けたあと「客席が盛り上がったところで、本日はこれにて終了させて頂きます」と来たもんダ。皆さま、考えられますか?噺に移る前に勝手に終わらせてしまったのですよ!小生呆れ帰って暫く席を立つことも出来ませんでした・・・。今や古典を扱う落語家でさえそうなのですから、TVのバラエティー番組に上質の笑いを求める方が無理というものでございましょう・・・。
しかし、考えてみれば我々観る側・聴く側の責任もあるのかもしれません。バカになると知りつつもTVをつけっ放しにする愚行。小バカにされていると分かりつつ鈴本演芸場の楽屋に怒鳴り込まなかった小生の体たらく・・・。こうした積み重ねこそが本来の芸を廃らせているのかも知れませんネ。
6年ほど前、小生の所属するカンパニーが英国の喜劇作家、アラン・エイクボーンの作品を上演したことがありましたが、(出演者がたった4人の良質なシチュエーションコメディでした)その時営業に出向いた早稲田大学で、シェイクスピア研究の一人者で小生の大好きだった教授(今はもう退官されましたが)がいみじくもこう言われました。
「悲劇、つまり客を泣かせる芝居にそれ程のテクニックは要らない。でも、コメディは難しいですよ。」「悲しみのレベルはどんな人もそれほど違わないけれど、笑いは違う。“面白い”と感じる笑いの感性はその人の教養や育ち方、政治や宗教、それぞれの倫理観によってみな違いますからね」と。
つくづくその通りでございます。ねえ皆さま、私どもももう少し頑張ろうではありませんか?良質な笑い、潤いのある毎日。門口に福が来るように・・・
ではでは
追伸:今年9月、小生のカンパニーではこれまでにない形の飛びきり愉快な喜劇の上演を目指し、只今キャスティングを行っております。詳細が決まりましたらいち早く皆さまにお伝えしましょう。どうぞお楽しみに!
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