ぶたい制作日記 2005年2月24日(木)

「愉快な仲間達」/ある劇団の紹介

ある日突然、小生宛てに一通の封書が届いた。差し出し人は劇団テアトル・エコー。読んでみると「昨年上演した舞台『ルームサービス』が平成16年度文化庁芸術祭に於ける芸術大賞を受賞。これを記念して後日祝う会を催したく、貴方も是非ご出席を…云々」という文面。

「ナンダ?」「何故だ??」大賞受賞と全く関係のない小生は疑問が深まるばかり…

無論テアトル・エコーのことはよく知っているし舞台は何本も観ている。でもしかし…。小生の頭の中では「???」が無限に広がっていったのでございます。


とは言うものの別段お断りをする理由もなく、それに何より楽しそうなので “勿論!喜んで出席♪♪”と明記した返信用ハガキを投函し、先日出掛けて参りました。(何といい加減なことか)

さて今回のつぶやきはこの日の出来事についてお話致しましょう。


まずは、テアトル・エコーという劇団のご紹介をば少し…。

劇団テアトル・エコーのサイト ⇒ http://www.t-echo.co.jp/

この集団は大小含めれば星の数ほどもある我が国の劇団の中で、ここ半世紀近くコメディー作品の上演だけを貫いている由緒正しき劇団なのであります。劇団を構成する役者はざっと50名。芸暦50年に手が届こうとするベテランから、これから役者を目指す研修生までが“上質な笑い” を目指しているという小生の大好きな劇団の一つでございます。お芝居に興味の無い方は勿論ご存知ないでしょう。がしかし、この劇団の“顔”として今もバリバリの現役を続けていらっしゃる熊倉一雄(くまくらかずお)・納谷悟朗(なやごろう)という名前は何処かで目にしたことはあるのではないでしょうか?そうです、熊倉さんはヒッチコックやポワロ、海賊トラヒゲ(ひょっこりひょうたん島)らの声を、納谷さんは銭形警部(ルパン三世)、沖田十三(宇宙戦艦大和)やチャールトン・ヘストンの声を映画やTVで演っている(吹き替え)人なのです。こうした声優としても超一流の役者陣が顔を揃えているこの劇団は恵比寿を拠点に、自前の劇場(エコー劇場)を始め全国津々浦々、笑いに飢えたお客様に温かい舞台を届けています。

当日記帳を済ませ、ご挨拶もそこそこに通されたのは何と劇場の客席。客と劇団員が程よく交じり合った客席は既に“祝う会モード”になっています。見るとステージにはこれから芝居が始まるのかと思うような照明が炊かれ、中央には本物の(舞台装置ではなく)御馳走が盛られたテーブルが置かれています。そして上手の舞台下にはバーカウンターが。お酒を満たしたグラスをトレイに載せた若手劇団員たちが客席の階段を上がったり降りたり忙しく立ち働いております。こともあろうに(?)舞台と客席を宴会場に仕立ててしまったこの祝いの会は、俯瞰で見たらきっとこれも喜劇の一場面のようであったでしょう。
やがてステージの料理が客席を埋めたそれぞれに満遍なく配られ、既に体中を駆け巡っているアルコールによって会場全体が良い心持になった頃、腕っこきの劇団員(男女2名)による司会進行にしたがって、祝う会の本番(?)が始まりました。司会を任された2人は無論活舌抜群。おまけに3分のトークの間に必ず一度は入るギャグは底抜けに面白い。さらに加えてこの2人をいじる先輩劇団員たちの合いの手がこれまたナイスタイミング。こうなったら陳腐なお笑い番組など問題にならず、小生などはグラスに満たされたビールをこぼさないようにするのが必死でありました。やがてこの宴の熱気が最高潮に達した頃、芸術大賞を受賞した作品『ルームサービス』の演出家や出演者各氏のスピーチがあり、最後はこの舞台にちなんだゲーム大会。こうして楽しくも不思議な2時間はあっという間に過ぎていったのであります。

そしてとうとう最後まで「何故?」の解答はでないまま…。小生、少しばかり足元をふらつかせながら家路に着いたのであります。

劇団にはそれぞれ特徴があり、歴史があります。きっと皆さまもお気に入りの劇団がおありのことと思います。どうぞこれからもずっと彼等・彼女等を応援してあげて下さいませ。ちなみに、今回取り上げましたこのテアトル・エコーの次なる舞台は3月8日から17日まで、恵比寿・エコー劇場にて『エスケープ フロム ハピネス』というコメディを上演します。小生も参りますよ、勿論仕事抜きで!皆さまもご覧あそばせませ。きっと大いに笑わせてくれる筈です。

ではでは

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