ぶたい制作日記 2004年11月19日(金)

「本日 初日!」

長い模索と助走の期間を経て、「ナイル殺人事件」(MUDER ON THE NILE)ル テアトル銀座公演の幕がいよいよ開かれようとしています。

さてさて小生のつぶやき、これから暫くは舞台「ナイル殺人事件」に密着し、現地リポートという形にしてお届け致しましょう。時には1937年のエジプトから、そして2004年11月の銀座からと、過去と現在を行きつ戻りつしながら、というように。

さあこれから始まる公演という旅では、途中一体どんな感激が待ち受けていることでしょう。


ハイ、ここは銀座一丁目にある劇場、ル テアトル銀座。本日初日を迎える「ナイル殺人事件」の現場であります。早速現在の舞台の様子をお伝えして参りましょう。

警備員にパスを提示し関係者用入り口から3階に上がっていきますと、そこは楽屋入り口。扉脇の着到板(ちゃくとうばん)には全キャスト及びスタッフの名札が掛けられており、楽屋入りをしている者の名札には明かりが点っております。

楽屋が並ぶ廊下には出演者のファンから贈り届けられた大小さまざまな花、差し入れの数々が所狭しと並べられ、制作部スタッフは額に汗を浮かべながらその整理に当たっております。公演初日とあって、他のスタッフもいつもより早目の到着を果たし、既にそれぞれの持ち場で最後の入念なチェックに取り掛かっているようです。

ではそんなスタッフの様子もお伝えすべく裏を通って客席まで行ってみましょう。

客席の掃除は隅々まで行き届き、木製の床はピカピカ。初日が来るのを首を長くして待っていらしたお客様を迎える用意は万端整っております。

舞台上では黒装束に身を固めた演出部スタッフが念入りに最終チェックを行なっており、照明スタッフによる明かり確認の色とりどりの光の中を泳いでおります。


思えばこの作品は、“クリスティ作品シリーズ第4弾”と銘打って旗揚げを致しましたが、演出家をはじめとして舞台監督・照明・音響・装置・効果など、主要なスタッフは記念すべきシリーズ第1作目「そして誰もいなくなった」(AND THEN THERE WERE NONE)から全く変っておりません。プロデューサーをして「クリスティ作品の舞台にかけては、日本中のカンパニーでこれほど優れているところは無い!」と言わしめるほど。小生も確かにそう思うのでありまして…この最強スタッフによる今回の舞台も、きっと素晴らしい出来に違いありません。


さて、ロビーに下りてみましょう。

小生「お早うございます。これから宜しくお願い致します。」

劇場支配人&スタッフ「初日、おめでとうございます。どうぞ宜しく。」

そんなご挨拶を済ませ、ロビーを見渡しますと、右手奥の壁際には印刷所から届いた刷り上ったばかりの上演パンフレットが積まれてあります。プログラムに寄稿して頂く方達への交渉やメール・FAXでの度々のやり取り。煩雑だった仕事もこうして形になりますと、全てが懐かしさとなり良い思い出になるものであります。そんな苦労は兎も角、お客様には全てを読んで頂きたいものです。きっと気に入って下さるに違いありません。

さあ、そろそろキャストが楽屋入りをしてくる時間です。いや、もう全員到着されたことでしょう。楽屋裏は突然賑やかになり、衣裳スタッフやメイキャップスタッフは大忙しの筈です。

キャストの皆さんは昨夜はゆっくりお休みになれたのでしょうか。

小生は欣也さんが皆に差し入れて下さったお寿司を肴に、夕べは泡盛を飲んでぐっすりと休ませて頂きましたが…。多謝。


さあ、いよいよです。駅の改札口を出てこちらに向かってこられるお客様の足音がすぐ近くに聞こえて参ります。では小生も、エジプトへの旅へとそろそろ向かいましょうか。

一ベルが鳴り、観客が席に着き、本ベルが鳴るとそれはロータス号出航の合図。では皆さま、行って参ります。

ではでは

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