さてさて、当サイトの制作担当責任者Y氏をお迎えしての華麗なるトークショーもいよいよ佳境に入って参りました。場所を移して3回目となるこの回は、果たしてどんな展開になるのでしょうか?では早速始めましょう。
| Bunn |
「さて、次は話題を変えて、今回の出演者についての具体的感想をお聞きしましょうか?」 |
| Y氏 |
「そうなると、やっぱり北大路欣也・淡路恵子の両ベテランのことを真っ先に話さなきゃならないだろうナ。」 |
| Bunn |
「お二人とお会いするのは今回が初めてですか?」 |
| Y氏 |
「お二人どころか、全員今回が初めてだよ。」 |
| Bunn |
「あっそうですか。で、どんなご感想を?」 |
| Y氏 |
「まず、声の良さ。惚れ惚れするよね、いい声で、2人とも。それと発声って言うのかな、小声で話す台詞なんかも勿論実際のボリュームは小さいんだけど、ちゃんとこっちの耳に入ってくるんだよねェ。あれは一体どうしてなんダ?」 |
| Bunn |
「おっ、そのご指摘は流石ですね。舞台に立つ役者さんにとって一流になる為の条件...というか不可欠な要素というのは勿論一つや二つではないんだけれど、その中でも“声”というのは一番重要な要素なんですよ。」 |
| Y氏 |
「フムフム」 |
| Bunn |
「極端なことを言えば、姿・形や芝居の上手い・下手よりもまず声の良さ、そして通る声が優先される世界なんですよね、舞台って。」 |
| Y氏 |
「そこが舞台の、TVや映画とは違うところなんだナ。」 |
| Bunn |
「そうなんです。」 |
| Y氏 |
「その訓練というか、修行というか、身につけるまでの苦労は大変だろうナ。」 |
| Bunn |
「それこそ物凄い特訓なんじゃないですかね。まあ、持って生まれた才能の上での努力。その結果なんだろうけど。」 |
| Y氏 |
「そうだよナ、そう言われてみりゃ “舞台役者”っていう言い方はあるけど、TV役者とか映画役者っていういい方はしないもんナ。」
「今まで俺、舞台は沢山観てきたつもりだけど、そのたびに“この人達何でこんなに大変なことを敢えてやるんだろ?TVの方がもっと楽だろうに”なんて思ってたんだよ。だけど、舞台っていうのは、そもそもが誰にでも出来る訳じゃないんだナ。」 |
| Bunn |
「なんか、急に大人になりましたネ。エライエライ。」 |
| Y氏 |
「おい、俺だって関係者の端くれだぞ!あんまり馬鹿にするな!」 |
| Bunn |
「こりゃ失礼致しました。で、他の出演者についてはどんな感想を?」 |
| Y氏 |
「実は今回の出演者の中には、申し訳ないけどこれまで全く知らなかった人もいるんだ。だけど、まあこれは前回のつぶやきでも言ったけど、それぞれがそれぞれの役をちゃんと作ってきていて、またそれが上手いんで驚いたよね。やっぱプロは違うなあ、って。」
「個人的には○○○さんに、△△△さん、それと◇◇◇...。というか、全員OKだな。」 |
| Bunn |
「クリスティの作品って、主役とか脇役とか、そういう区別があまり無いんですよね。特に今回の作品は登場人物が限られているでしょ。どうでもいい役って何もないんですよ。みんな台詞が多いし。」 |
| Y氏 |
「ほんと、ほんと。」 |
| Bunn |
「これはネタバラシになるから言うことは出来ないんだけど、この作品は特に犯人役も含めて全ての役どころが、それぞれに妙なキャラクター(性格)を持っていて、そういう意味では改めてこのクリスティ脚本の質の高さを感じますよ。だからこそ、出演者も力が入るんでしょうね。」 |
| Y氏 |
「そうなんだろうナ。ほんと言うと俺、その他大勢の役でもいいから出してもらえるかナ?なんてちょっとばっかり思ってたんだけど、やっぱり諦めるわ、今回は...。」 |
| Bunn |
「何考えてんだ、アナタは!今回ばっかりじゃないの!この次だって駄目なの!さっきも言ったでしょ、才能のある人が訓練をして初めて舞台に立てるんだから。ああ、危ねェ...。良かったよ、演出家やプロデューサーに向かって貴方が突進して行かなくて...。」 |
| Y氏 |
「それにしても、なんだナ。こうして話してるときりがないよナ。次から次に話題が出てきてサ。」 |
| Bunn |
「でもそんなことしてたら、この連載が終わる頃には公演そのものが終わっちゃいますよ。他に言っておきたいことはないですか?」 |
| Y氏 |
「オイ、あれを皆さんにお伝えしなくていいのかよ、ほら、稽古の後に読売新聞の取材があったろ。そこでの欣也さんのコメント...。」 |
| Bunn |
「あーハイハイ、あれね。じゃあ、新聞に掲載されなかった部分で、これは皆さんに是非お伝えしておきたいことをご紹介しましょうか。」 |
| Y氏 |
「あったりメェだろ!」 |
| Bunn |
「それでは読売新聞の取材(10月25日の読売新聞関東版の夕刊に掲載されました)で、欣也さんがおっしゃっていたコメントの一部をここでお伝えします。」 |
| 北大路 |
「今日の稽古はね、本読みだったから役者が喋る“台詞”という音しかしなかったでしょ。でもね、これからあれに色んな音が加わっていくんだよ。今回の舞台はナイル川を航行する船の上という設定だから、勿論ナイル川の水の流れや、コヨーテの遠吠え、港に着く時のエンジン音、岸辺で土産物を扱う商人たちの売り声、そして砂漠を吹き抜ける風の音...。こうした音がね...。」
「僕の世代は娯楽と言えばまずはラジオでね。小さい頃は雑音がいっぱい入るラジオに耳をつけてさ、聞こえてくる様々な音に自分の想像力で自分だけの世界を創ってそれに浸っていたな。」
「だから、この、それじゃなくても面白いストーリーに、どんどん音が加わってそれこそ凄い世界が出来上がっていくと思うな。これから楽しみだよね、本当に。」 |
| Y氏 |
「そう、そう!」 |
| Bunn |
「ちょっと、やめてよ、そうやって邪魔するの。」 |
| Y氏 |
「それで、最後にこうおっしゃった。」 |
| 北大路 |
「どうぞ皆さんも、ナイルの船旅に僕らと一緒にいらっしゃいませんか?」 |
| Y氏 |
「だろ?」 |
| Bunn |
「・・・・・・。」 |
| Y氏 |
「まあ、そう怒るなよ。」 |
| Bunn |
「コメントは間違っちゃいなかったですけどネ...。」 |
| Y氏 |
「兎に角、観てみなければ何も始まらないってことだよナ。」 |
| Bunn |
「ってことになりますよね。今回は随分長くなっちゃった。じゃあ、華麗なるトークショーもそろそろお開きとしましょうか。」 |
| Y氏 |
「まあ今回のところはこれまでだナ。でもまた来るゾ。」 |
| Bunn |
「えっつ、マジで?」 |
| Y氏 |
「あったりめェだろ!」 |
| Bunn |
「はい、はい、わかりました。」 |