ぶたい制作日記 2004年10月21日(木)

「一体誰が犯人?」

さて今回のつぶやきでは我がカンパニーの次回作「ナイル殺人事件」の宣伝も兼ねながら、この作品(物語)についてのご紹介をさせて頂きたうございます。

この作品はミステリーの女王アガサ・クリスティの代表作「DEATH ON THE NILE」(邦題=ナイルに死す)の舞台版でございます。クリスティが書き残した全66作品の中でも人気投票では必ず上位に挙げられている本ですから、皆様の中にもお読みになられた方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?

旅先で起こった殺人事件をあの有名な名探偵エルキュール・ポワロが、刑事コロンボばりの推理を働かせて謎を解いていく展開には、ミステリーファンならずとも思わず小説の世界に引き込まれてしまうものです。

「じゃあ舞台では北大路さんがそのポワロ役を演じるんだろ!?」なんて声が今にも聞こえてきそうですナ。ところがドッコイ、そうは行かないのが今回の舞台の面白いところなのでございますヨ。つまり、この舞台はクリスティが舞台上演の為に改めて書き直した戯曲(原題=MURDER ON THE NILE)を使用しているのであります。(残念ながらこの戯曲は書籍としては発売されておりません)

さて、戯曲を読まれたことの無い方の為に説明致しますと、戯曲とは即ち舞台上で芝居が成立することを前提に書かれているものでございまして、内容は極めて簡単な舞台設定などの説明と、僅かのト書き以外は役者が交わす台詞だけで成り立っているものです。小説では可能なことも、限られた空間で行われる演劇(舞台作品)では当然不可能なことがあるわけで、そうした物理的条件を揃えた筋書きが舞台用脚本として使われるのでございますナ。これまでに我がカンパニーが上演した3作品(「そして誰もいなくなった」「蜘蛛の巣」「検察側の証人」)も、クリスティ自身が自らの小説を書き直した“戯曲”を用いております。

で、今回の舞台の場合、小説と戯曲とのあいだ(内容)にどれほどの違いがあるかと申しますと…。それは申すことは出来ません。だってそんなネタバラシをしてしまったら、面白くないじゃありませんか!

人物の設定も、またその人数も、大幅に違うことは確かですナ。何しろ名探偵エルキュール・ポワロがどこにも出てこないのですから。

つまりは、北大路さんが犯人だってことも充分有り得る訳でありまして…。ああ、もう言えない…。絶対言わない…。

推理劇の楽しみは、観る人(読む人)によってまちまちですが、今回に関して言うならば、真犯人を推理しながら事件を追っていくという、まさに由緒正しい(?)最もオーソドックスな楽しみ方が出来るという訳であります。どうですか?少しは観てみたくなりましたかナ?「犯人が分かった上でじゃなきゃ観たくない!」などという方には、んーーーー。どうぞこのサイトに「犯人を教えて!」というメールをお寄せ下さいナ。そっと、お教え致しましょう。

さてさて、来週からはこの舞台の稽古がいよいよ始まります。次はそんな稽古場の風景などをお伝えするつもりでございます。どうぞお楽しみに!!

ではでは

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