お気に入りの一冊 読書イメージ

11.仏果を得ず

12/01/11
By タンポポ さん

仏果を得ず直木賞受賞作家、三浦しをんさんの作品。

同氏の作品は受賞した「まほろ駅前多田便利軒」、映画化された「風が強く吹いている」等、登場人物がいきいきと描かれ、魅力ある登場人物を描かせたら右に出るものはいないと思えるくらい描写能力にたけている。

そんな著者が今度は文楽(人形浄瑠璃)の世界を舞台に若手太夫が奮闘する姿を描く。
芸一筋の厳しい師匠私が文楽を見たことは学生時代に学校で見た一回だけだったので、その世界について詳しいことは知らないが、知らない人でも十分楽しめる内容だった。

その師匠に無理やり組まされた一癖も二癖もある相方兎一郎、その二人に悩まされながら、演じることをつきつめ、恋もする主人公健。

私が文楽を見たことは一回だけなので、その世界について詳しいことは知らないが、本当にこんな人がいそうで、知らない人でも十分楽しめる内容だった。各章には人形浄瑠璃の演目の題がついている。

その内容にも少し触れていて、近松門左衛門の作品名などがでてきて、古典作品も読みたくなる。

現在は文庫本もでているが、私は電車の中でハードカバーで読んだが、面白くて続きが早く読みたくなり、電車が目的地に着くのを待ってほしい程であった。


 

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