観ましたよ〜ん「好色一代女」
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By 花子に誘惑されたい さん |

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観ましたよ〜ん「好色一代女」
笑いあり、ペーソスあり、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような賑やかさ。
何が真で何が嘘なのか、観客の戸惑いをもてあそぶかのように、舞台は目まぐるしく展開します。
要は佐久間良子演じる花子の男遍歴の懺悔(自慢?)物語です。高貴な家に生まれるも13歳で侍と通じて追い出され、舞妓、大名の妾、島原で遊女となり子供を出産後、住職の大黒(妾)となり・・・などなど数奇な人生を、役者たちが組んず解れつ面白おかしく再現していきます。
男遍歴ですから、当然、エロチックなシーンがふんだんに出てきます。それが全くいやらしくない。健康的なエロチズムなのです。老いも若きも男も女も観客たちは皆、舞台で繰り広げられる懲りない面々たちの荒唐無稽な戯言に時を忘れて笑い転げます。
嘘と真が交錯し頭が一種の錯乱状態になっている時、ふと小学低学年の頃を思い出しました。クラスメートの誰かが授業中にオナラをして音と匂いが教室に広がった時、何が可笑しいのか皆で声を立てて笑ったことを。そう、今こうして「好色一代女」を観て笑っているのは、あの時の無邪気で屈託のない笑いに似ているな。
良かったのは、「なんちゃって」のスパイスです。登場人物の誰かが悲惨な人生を思い切り嘆き泣き叫ぶ。「私はなんと不幸な人間なのだ、私には生きる気力もない」と謳いあげ、観客も感極まり涙が出そうになる頃を見計らって、「なんちゃって」と言ってはぐらかす。この肩透かしが絶妙。
それと「光の演出」
きれいだった。怪しげな雰囲気、倒錯の世界、月夜の透明度、艶っぽい色気、その場面、場面を見事に光で再現しています。特に「透ける竹」が幻想的です。次回も観てみたいと思わせる、私にとってこれぞ久々の娯楽超大作です。
☆☆☆
話は変わるが今回の衆議院選挙で自民党が大勝した原因の一つに小泉首相のキャラクターがあげられる。一方の岡田代表は愚直。女性たちの意見は、恋人にするなら小泉、夫は岡田。小泉は人生の達人。欧米人のように人生を楽しんでいる。岡田は仕事一筋。どちらが良い悪いの問題でない、どちらも正しい。
ただし、大衆の心を掴むのは小泉の方が勝っていた。理由は小泉が歌舞伎やオペラを好んで観るからだそうだ。目の前の大衆を感動させ拍手喝采をもらうには「工夫=演出」が必要。小泉首相はその術を取得していると一部の評論家はいう。
岡田代表は歌舞伎やオペラを観るとしてもビデオを借りて家で楽しむタイプ。周りに大衆がいないから大衆の心の動きが読めない、だから大衆の心を掴めなかった。
いやはや、勝てば官軍、負けるとボロクソだ。
しかし、言い得て妙だ。政治家は雄弁術に長けていなければならない。その意味では舞台で見得をきる歌舞伎役者。言っている内容はともかく小泉首相の「見得」が大衆を魅了したのは事実だ。
学生時代を思い出しても、同じ授業でも話し上手な先生は人気があった。「学問だから演出なしに誠実・正確に伝える」では大衆の人気は得られない。
演じる側、観る側、そしてそれを俯瞰で見る自分。非日常、四次元の世界。
それを同時に観察できる「観劇」は最高・最良の授業のようだ。 |
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