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©2008「パンダフルライフ」フィルムパートナーズ |
<Story>
成都パンダ繁育研究基地。
それぞれのパンダたちのそれぞれの暮らし。
ここは、中国四川省成都にある成都パンダ繁育研究基地。緑が広がる広大な敷地に約60頭のパンダが暮らしています。ここではパンダたちは、家族ごとではなく、年齢ごとに一緒に暮らしています。
3歳のオスのヨンヨンをはじめとする4頭のパンダたちは育ち盛り。マイペースのヨンヨンは、他のメス3頭と一緒にいつもお腹をすかしています。名づけて「おとぼけカルテット」。
生まれて1歳になったばかりの8頭の子パンダたちのエリアは、通称「パンダ幼稚園」。まだミルクを飲んでいますが、もう少しで竹を食べ始めます。ご飯を食べたら仲間たちと遊びます。じゃれたり、取っ組み合ったり、ぼんやりしたり・・・。人間の赤ちゃんと一緒です。
今年、ここでは8頭の赤ちゃんが生まれました。パンダの赤ちゃんはたった100グラムで、産まれた時はなぜかピンク色です。母パンダの乳を求めてキューキューと必死に鳴き声を上げます。
一見同じに見えるパンダたちですが、よく見るととても個性的。母パンダたちにしても、ずいぶん性格が違います。子育て上手な面倒見のいいお母さんもいれば、子育ての苦手なお母さんもいるようです。
若いお母さんパンダ、チョンジーは7歳。新米ママは、赤ちゃんを抱っこするのも最初はちょっとおっかなびっくり。双子の赤ちゃんのうちの1頭・ジーヨーはなぜか黒い毛が灰色です。「こんなパンダ、見たことない。まるで醜いアヒルの子みたい」と、飼育員も首をひねります。
14歳のアルヤートは子育て上手。モゾモゾとお腹の上で動く赤ちゃんパンダを、うまく導いて授乳させます。ぎゅっと赤ちゃんを抱っこする姿は、感動的。
夏から秋は、パンダの出産シーズン。これまでに何度も出産したことのあるヤーヤーも、出産が期待されていました。妊婦特有のけだるそうな様子からそろそろ?と観察を続けていたのですが、予定日が来ても、兆候がありません。ある日、突然、食欲を取り戻してむしゃむしゃと元気に竹をかじりだしました。なんと想像妊娠だったのです。パンダ、不思議な生き物・・・。
和歌山のパンダ一家。双子の兄弟の成長と別れ。
一方、日本の和歌山県白浜にあるレジャー施設アドベンチャーワールドでは、“グレートマザー”メイメイと父エイメイの一家8頭が、ゆったりと平和な日々を送っています。
お母さんのメイメイは、成都パンダ繁育研究基地に生まれ、2000年に日本にやってきました。飼育下での自然繁殖が難しいといわれるなか、これまでに実に5度の出産に成功。しかも、世界で初めて双子を自力で育てたのです。今は、双子のアイヒン(愛浜)とメイヒン(明浜)の子育て真っ最中。
4歳の双子の雄パンダ、隆浜(リュウヒン)と秋浜(シュウヒン)は、性格がまったく違う、でこぼこコンビ。実はこの双子は、世界で初めて一緒に育った仲の良い双子兄弟なのです。リュウヒンとシュウヒンは、人間でいえば12歳の少年ですが、あと2年もすれば立派な大人です。やがて父になる日に備え、双子は母の故郷、中国に里帰りすることになりました。
2007年10月27日、いよいよ出発の日。これまでの練習で、すんなりとケージに入っていたリュウヒンとシュウヒンがケージに入り急に暴れだしました。なにかを感じているのでしょうか。双子を乗せた飛行機は、中国へ旅立ちます。
成都に到着して4日。最初は落ち着いていたリュウヒンとシュウヒン。パンダはストレスに弱いと言われている動物です。周りが心配していたのに反して、おとなしいリュウヒンではなく、やんちゃなシュウヒンが突然檻をよじ登ってキューンキューンと太く切ない声で鳴き、暴れ始めたのです。そこへ慰めるかのようにリュウヒンが近づいてきて上半身をすり寄せた途端、シュウヒンが鳴きやみました。兄弟2人で乗り越えていく新生活。
2008年、新しい年の始まり。
1月は、親離れの季節。夏に生まれた子供たちが親から離れて、「幼稚園」に引っ越します。子パンダたちでモコモコいっぱいの幼稚園。初めて見た木にさっそくしがみついて、一生懸命登っては落っこちる。じゃれあい、ふざけあい、時には喧嘩しながら成長していきます。心配されていたジーヨーの毛も、無事に黒くなってきました。
子パンダたちの幼稚園デビューと同じころ、リュウヒンとシュウヒンも檻から出て広場へデビューです。生まれて初めての広い運動場。本格的な新生活のスタートです。
・・・ゆったりと優しい時間が流れていく、パンダたちの暮らし。出産、子育て、成長。食べること、寝ること、遊ぶこと。また新しい春がきて、パンダフルライフは続いていきます。
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