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1月19日(土)より全国順次ロードショー

公式サイト   http://www.hitoseku.com/


人のセックスを笑うな
(c)2008「人のセックスを笑うな」製作委員会
<Introduction>

全ての女性が待っていた、せつなさ100%の恋愛映画。

永作博美×松山ケンイチ×蒼井優×忍成修吾――フレッシュにして豪華な<奇跡のキャスティング>

「みるめくんに触ってみたかったんだよね」

19歳の美術学校生のみるめ。ある日、絵のモデルを20才年上の講師ユリに頼まれる。その気まぐれで自由奔放な魅力に、吸い込まれるように恋におちた。初めての恋に有頂天のみるめだったが、実はユリは結婚していた――恋する切なさ、楽しさ、滑稽さを、丁寧に映し出し、観るものすべての胸をしめつける。『犬猫』でその才能が世界的に注目されていた井口奈己、待望の新作だ。その透明感あふれる類まれな映像センス、役者の本来の魅力を引き出す演出力は、さらに輝きを増し、井口ワールドは大きくスケールアップ、青春恋愛映画の傑作が誕生した。

「永作さんを、今まで見たことのないファムファタールに。
そんな永作さんに振り回される松山さんを、史上最強にかわいく撮る!が使命でした。」監督井口奈己


自由奔放な美術講師ユリを演じたのは、『好きだ、』や『腑抜けども、悲しみの愛をみせろ』、そしてこの秋は行定勲監督の『クローズド・ノート』も控え、その透明感のある美しさと演技力で、話題作へのオファーが殺到する永作博美。新たなヒロイン像を作り上げ、主演を果たした。そして、『デスノート』で大ブレイクした今最も注目の松山ケンイチが、初の本格的な恋愛映画に挑戦。あどけなさと大人っぽさが同居するキュートなラブシーンは初々しく、思わず応援したくなる。役になりきることで有名な松山、2人のキスシーンは、本当の恋をしているかのようなリアルさで、観る者を幸せな気持ちにさせる。

みるめを密かに想う男の子っぽい女の子えんちゃんに、『フラガール』などで日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など昨年の演技賞を総なめにし、秋には蜷川幸雄演出の舞台「オセロー」も控える蒼井優。彼女を密かに想う堂本を、『犬猫』でも好演した忍成修吾が演じ、フレッシュにして豪華な<奇跡のキャスティング>が実現した。

注目の作家・山崎ナオコーラのデビュー作(文藝賞受賞)を『blue』の脚本家・本調有香と『犬猫』(日本映画監督協会新人賞)の井口奈己監督で描く、最強の女性作家コラボレーション作

原作は、「思わず嫉妬したくなる程の才能」と選考委員に絶賛された、山崎ナオコーラの文藝賞受賞作。井口監督が、ベテランの本調有香と脚本を共同執筆し、リアルでユーモアあふれるオリジナルな作品を作り上げた。現場スタッフの7割が女性という井口組。優しさと男気が同居する独特の空気は、井口監督ならではのしなやかで繊細な演出を可能にした。美術は、鈴木清順ら多数の名監督たちを支えてきた日本映画界の巨匠・木村威夫。衣装は「InRED」などで活躍中のスタイリスト・橋本庸子が担当。手編み、リメイクなど美術学校生らしいオリジナルなコーディネート中心で、思わず真似したくなる可愛さ。音楽は、日本屈指のレゲエ・キーボーディストのHAKASE-SUN。かつて在籍したフィッシュマンズの名曲「MY LIFE」を、Mariariとともにカバー、切ないラストを鮮やかに飾る。


<Story>

夜明け前の冬の山道。地元の美術学校に通う磯貝みるめ(松山ケンイチ)と堂本(忍成修吾)、えんちゃん(蒼井優)の三人が、二人乗りの軽トラックに乗り込み、車を走らせている。通りかかったトンネルで、三人は人影を目撃。幽霊かと思い、急ブレーキをかけ振り返ると、裸足の女(永作博美)が靴を手に掲げ、駆け出してきた。

終電を乗り過ごし、歩いて山を越えようとしたのだが、靴擦れで歩けなくなったという女を荷台に乗せ、バス停まで送る三人。別れ際、みるめは女に自分のゴム草履を手渡す。

ある日、校内の喫煙所で、みるめは隣の人に火を借りる。赤いハートのライターだ。その持ち主は、数日前に山で出会った女だった。みるめの驚きをよそに、そ知らぬ顔で教室へ戻る女の名前は猪熊ユリ。山田先生(温水洋一)の紹介で最近赴任してきたリトグラフの非常勤講師だった。

リトグラフ教室へ足繁く通うようになったみるめは、ある日、ユリに絵のモデルを頼まれ、アトリエを訪れる。考えもなく引き受けたみるめだったが、当たり前のように服を脱がされ、そのまま関係を持つことに―。最近様子がおかしいと堂本に問いただされ、うれしそうにユリとの関係を告白するみるめ。そんな二人のはしゃぎぶりに、顔を曇らせるえんちゃん。嫌な予感は的中。その日の放課後、楽しげにユリと帰ってゆくみるめの姿を目撃し、ショックを受ける。

アトリエで二人が過ごすようになったある日、ユリは、あの時のゴム草履を、みるめの鼻先に揃えてみせる―。
「覚えてたの?」
「覚えてたんだなぁ。 はい、ありがとう」

いつものようにリトグラフ教室へ行くみるめ。しかし、ユリの姿が見えない。気になったみるめは、住所を頼りにユリの自宅を訪れる。そこには、「猪熊カメラ工房」の看板が。様子を伺っていると、中から、ユリの父親くらいの年配の男(あがた森魚)がひょいと顔を出した。緊張しながらも、家へ招き入れられるみるめ。

「お父さんと二人暮らしなんだね。緊張しちゃったよ。」
「猪熊さん?旦那さん。私の夫。」
「・・・・・・え」
涼しげな顔でお菓子を頬張るユリ。

思いもよらぬ現実に突き当たり、愕然とするみるめ。ユリとの関係を断ち切ろうと、電話に出られないように、携帯を針金でグルグル巻きに固める。

そんなとき、えんちゃんのバイト先の映画館に突然ユリが現れ、お茶に誘いだす。
「みるめくんとは遊びですか?」問いただすえんちゃんに、「だって、触ってみたかったんだもん。」と、屈託なく答えるユリ。「やってみなきゃ良いか悪いかもわかんないよ」と言われ、言葉を失うえんちゃん。

「学校やめようかな。」
みるめへの想いのやり場をなくし、落ち込むえんちゃん。そんな彼女を心配する堂本の想いに、えんちゃんは気づいていない。
いくら電話しても電話に出ないみるめが心配になったえんちゃんは彼の家を訪ね、遊園地へと連れ出す。針金でグルグル巻きにされた携帯を見て、あらためてみるめの想いを知り、やりきれなくなるえんちゃん。会いたければ会えばいいと、自分の気もちに反して、彼の背中を押してしまう―。

もうユリには会わない、と決めたはずのみるめだったが、えんちゃんの言葉に促され、ふたたびユリのもとへ。そんなみるめを、前と変わらぬ様子で受け入れるユリ。
けれど、それがユリと過ごした最後の夜だった―。

ユリが学校を辞めたことをえんちゃんに知らされ、呆然とするみるめ。携帯に電話しても応答はない。アトリエからも、家からも、ユリの姿は消えていた。
「みるめくんは、何にも知らないんだね。」
そんなえんちゃんの言葉に、途方に暮れるみるめ。

みるめと堂本、そしてえんちゃんの関係も微妙なまま、年が明けた。
学校をやめ、家業の看板屋を継ぐことにしたえんちゃんは、堂本から、みるめが家に引きこもっていると知らされる。どうでもいい、と口では言いながらも、みるめのことが頭からはなれないえんちゃんは、再びみるめの家を訪れ、傷心のみるめに「ユリちゃんを見た」と告げる。

みるめのカブに飛び乗り、二人はユリを探し出かける―。